人生つんでる

よく「人生楽しそうだね」って言われますが割りと詰んでます

Wonderful Tour

ついに発売になりましたアイカツ挿入歌ミニアルバム、Wonderful Tourです。あまりにもキラーチューン揃いなのでこれは書いておかないとダメかなと思ったので一曲ずつ順番に感想を書いて行きたいと思います。

 

1.約束カラット

一曲目にふさわしい割りとしっとりめ、BPM遅めのナンバーです。

DCDアイカツ2016シーズンから追加になった「CM」という新オーディションの楽曲です。設定としてはトキメキカラットという架空の宝石店?のCMを勝ち取るためのオーディションといった感じです。

曲名からも宝石っぽさが漂いますが、メロディもキラキラとしていて宝石のような感じが漂っていますね。ゆっくりめのBPMと割りと重いベースのおかげで大人っぽい雰囲気になっています。セクシー曲なので大人っぽさを強調したんでしょうね。たしかに宝石、口紅などといったアイテムは女の子から見て憧れというか大人の女の象徴だと思います。そういったものに憧れる女児の心を掴む戦略なんでしょうね。

歌唱担当はみほ・ななせです。DCDのオーディションは一人ですがアニメではのの・リサがオーディションに合格していたので一応ののリサ曲ということなんでしょうね。みほさんの歌い方もジュリちゃんのような低め大人っぽい歌い方ではなくののちゃんのかわいい感じになっています。

DCDではほとんど振り付けがありませんがライブのときは独自の振り付けがあります。このあたりはドラマ曲と同じですね。昨年行われた中野サンプラザのワンマンライブでは先行してフルバージョンで歌われていました。臼倉のいつもの手口ですね。ライブ時の振り付けでは「指切り~」の歌詞に合わせてみほななせがお互い小指を絡ませて指切りしています。プライベートでもカップルのように仲がいいみほななせが2人で見つめ合って指を絡ませているとこっちもドキドキしてしまいますね。余談ですがこのとき振りコピの要領で隣のオタクと指を絡ませると楽しいですよ。間違っても知らない人といきなり指切りして変な約束をしないでくださいね、下手したら追い出されます。

それほど高まるという感じではないですが大人っぽく、しっとりとして全体的に高貴な雰囲気でまとまっている楽曲だと思いました。

 

2.ロンリー・グラヴィティ

DCDにて初出当時から最強のキラーチューンとして話題になっていた名曲です。アイカツ楽曲プロデューサー担当の臼倉さんもロンリー・グラヴィティ好き過ぎ問題が発生するくらい強い曲です。

DCDでは宇宙戦記オオゾラッコーンとかいう舐めたタイトルの宇宙SFロボットモノドラマ曲になっています。ドラマオーディションの常ですが、遊びすぎというか全体的に面白いというかジョニーがうるさいというか、まあネタっぽいので正直DCDで聞いているときは笑っちゃって曲には集中できません。オーディションそのものを批判しているわけではなくこれはこれでかなり面白いので未プレイの方はやってみるといろいろと新しい発見があるかもしれません。キャラごとに細かくセリフが設定されていて面白いですよ。アニメも名作でしたね。

肝心の楽曲はというとSF宇宙モノらしくスペイシーな感じに仕上がっています。機械的なサウンドが多く独特のベースラインがジワジワと気分を高めます。全体的に冒険的というか明るい雰囲気を感じつつも、どこか後ろ向きというか切ない感じがあって宇宙での戦いというイメージに合っていると思います。個人的に間奏がI've Soundを彷彿とさせるなと思いました。I've、特にKOTOKOはこの手のスペイシーな楽曲が結構多いんですよね。間奏序盤のキラキラした感じはどことなく高瀬一矢のアウトロっぽさを感じました。

女の子向けアニメらしく戦闘モノの楽曲でも歌詞はラブソングのようになっています。というより、普通のラブソングというかアイドルにガチ恋しちゃったオタクの歌じゃんと思いました。序盤の暗い宇宙のような歌詞はオタクの人生そのものですし「君と目と目が合い、フラフラ、軌道がズレたような気がする」なんて完全にライブで目が合って好きになっちゃってドルオタになって散財して人生の軌道がズレたオタクですよね。自分がオタクだからそう思うだけかもしれませんが…。遠距離恋愛してる人なんかには遠距離恋愛の歌に聞こえるかもしれません。

歌唱担当はるか・ななせです。キャラ的にはおそらくあかり・凛だと思います。アニメではあかりが主役のドラマでしたね。DCDでは一人オーディションです。サビ導入のるかさんの低い声なんかは結構ゾクゾクきますね。

約束カラットと同じく中野のワンマンライブでは先行してフルバージョンで歌われていました。ドラマ曲も通常ダンスはないので独自のダンスがつくのですが、遠くからあまり見えず初見で一回見ただけなのになんとなくオタ芸っぽい動きだなと思いました。オタ芸っぽいダンスにドルオタっぽい歌詞、やっぱりオタクの歌なのかもしれませんね。どんなダンスだったのかもう一度ちゃんと確認したいのでライブの映像化が楽しみです。

割りとゆっくりめ、切ない感じのメロディーですが独特の雰囲気でオタクを殺しにくるキラーチューンです。

 

3.いばらの女王

一言で言うとアリプロです。すごくアリプロっぽいです。

氷上スミレちゃんの新曲です。歌でスターライトクイーンを目指すと決めた氷上スミレちゃんが自分の心の葛藤と立ち向かっていく、といったような曲です。

ロリゴシ曲はだいたいアリプロっぽいというかノーブルでダークでというかまあそういう感じなんですがこれは特にアリプロっぽいなと感じました。いばらというモチーフといい高貴な感じのメロディといいローゼンメイデンからヒントを得たんじゃないかと思います。子供向けアニメの曲じゃないですね。(いつものこと)

ショートバージョンで聞いたときとフルバージョンで聞いたときとではだいぶイメージが変わりました。フルバージョンも途中までショートと同じなんですが、ショート尺が終わると即転調して別の曲のように繋げられたのでそれまで聞いていたイメージと一変して初見ではこうくるか~と思いました。ロリゴシ曲の定番っぽくもあるんですけどね。

歌詞はロリゴシらしく意味深というか意味不明というか、特徴的なワードが多く使われていて女王っぽい雰囲気に合っています。初期のまだ歌でやっていくとは決めていないスミレちゃんから比べて歌でクイーンを目指すと決意したスミレちゃんの堂々とした自信を感じますね。

歌唱担当はもなさんです。タルト・タタン、魅惑のパーティー、エメラルドの魔法につづいてもなさん担当のロリゴシ曲は4曲目です。もなさんソロ歌唱の曲はタルト・タタン以来2曲目になります。一人でも圧倒的な風格というか雰囲気というか、この高貴な感じが出せているのはさすがですね。

ロリゴシックらしさが十分に発揮されているカッコ良い曲です。

 

4.LOVE GAME

個人的にかなり好きです。このアルバムの中で一番好きかもしれません。(ロンリー・グラヴィティもかなり好きなので迷いますが…)

スミレ・凛のユニット、ダンシング・ディーヴァのクール曲です。クール曲ですがかなりアツくカッコ良い曲になっています。4つ打ちにギターのメロディがガンガン乗ってくるロックな曲になっています。アップテンポのリズムと追いかけるような、交互に波状攻撃してくるようなボーカルが合わさってとても高まる曲になっています。

LOVE GAMEというタイトルと2人の奪い合うような歌唱から恋のバトルというようなイメージを受けますね。あまりにも本気すぎる歌詞がガチ恋口上のような本気の恋を感じさせます。この場合はオタクからアイドルの恋というよりもアイドルの恋という感じでしょうか。ステージに立っている側がステージを見ている側へ向けた歌詞ですかね。「複数のユニットだけど私を選んで欲しい、推して欲しい、他のメンバーには負けない」そんな感じでしょうか。「世界中でたった一人選ばれたオーディエンスは君」、すごい歌詞です、常に不特定多数であり誰かの特別な存在にはなれないオタクにとって言われてみたい言葉ですね。

ダンディヴァ曲なので歌唱担当はもな・ななせです。もなさんは歌手出身で歌も上手いんですがななせさんはこの難しい歌をもなさんに負けず劣らず歌っていてすごいですね。もちろんもなさんもとても努力されたと思います。おそらく年齢も生い立ちも趣味も実力もかなりかけ離れているであろう2人がこの互いに戦い合うような歌の中で互角に渡り合っているバランスは素晴らしいです。

こちらも中野のワンマンライブではフルバージョンで歌われていました。曲のカッコ良さももちろんですが頻繁に切り替わるボーカルに合わせて照明が切り替わるというカッコ良い演出が素晴らしかったです。

カッコ良く、クールでありながらホットで高まる曲です。

 

5.ミエルミエール

大阪のご当地アイドルで新キャラクターの堂島ニーナちゃんの曲です。

アップテンポでポップで楽しい曲です。早めのBPMで楽しい気分にさせてくれます。これぞポップ曲という感じですね。独特のリズム回しと要所要所に使われている機械っぽい音が癖になります。

DCD、アニメのステージでは独特の構造で立体的というかモンスターに食べられたり大きくジャンプしたり、今までやってないステージにしようという意図が感じられました。楽しい雰囲気に合っていますね。

歌唱担当はかなさんです。かなさん初のソロ曲です。今までは天羽まどかちゃんのみの担当だったんですがこの曲で堂島ニーナちゃん担当になり歌い方をかなり変えてきました。それまでは割りと落ち着いた感じの歌唱というか、それほどパートが多くなかったのでよくわからなかったのですがこの曲のちょっと作ったようなかわいい感じの歌い方が楽曲の雰囲気と合って特徴が出ていて良いですね。歌詞にスイーツが出てくるのもかなさんっぽさを感じます。もぐもぐ部隊ですね。

中野のワンマンライブではいきなり現れて初披露でこの曲を歌いました。一度も聞いたことがない曲をライブでいきなりやるのはどうなのかとも少し思いましたがかなさんの単独でもしっかりとしたステージに驚きました。成長が感じられますね。

楽しい雰囲気で癖になる曲です。

 

6.ハローハロー

スターライトクイーンを目指すことを決意した新条ひなきちゃんの新曲にして初のみきさんソロ楽曲です。

ひなき曲なのでポップ曲、ビビキス曲です。登場した時期は冬なんですがなんとなく夏っぽい曲です。DCDのステージが海辺で最初にビーチバレーをやっているせいもありますね。アップテンポで疾走感がありつつもどこか切なくて泣ける曲です。前向きで割りと明るい歌詞、メロディでありながら何故か泣けてくる不思議な曲ですね。

前述したとおり歌唱担当はみきさんです。ひなき曲は結構多いんですがみきさんが音源で一人で歌っている曲は初めてです。おそらく初期のみきさんは正直言ってそんなに声量がなく安定していなかったためソロで歌を任せられるほどのレベルではないと判断されていたのではないかと思います。それがたくさん練習やイベントで経験を重ねてこんな素晴らしい曲を一人で立派に歌っていると思うと泣きそうになってしまいますね。おそらく前向きな歌詞がひなきちゃんと、そしてみきさん自身の成長と重なって見えて泣ける曲になっているんだと思います。

1/30に行われたリリースイベントではみきさんがサプライズで登場し、一人で堂々とこの曲を歌い上げました。それまではみきさんはライブだと少し不安定だったりすることがあるなと感じていたんですがこの曲はほとんど音源通り完璧に歌いこなしていてみきさんの成長を感じられました。歌の途中で一瞬泣きそうになったように見えたんですが泣かずに最後まで歌っていました。みきさんは結構歌の途中で泣いている姿を見ることが多かったのでそういったところも「ときどき泣いちゃう私も~」といった歌詞がみきさん自身のことに思えて感動してしまいますね。

元気で明るくて楽しい曲でありながらみきさん自身と重なって泣けてしまう、「未来みきのキャラソン」です。

 

7.シアワセ方程式

「約束カラット」と同じく、CM曲です。オモチャメーカーの「ハピネストイズ」というブランドのCMオーディションという設定になっています。

オモチャといいつつ、楽曲はパーティーをモチーフとしたものになっています。この当時のDCD稼働時期は11月~1月頃とクリスマスやお正月などイベント事が多い季節だったのでイベントやパーティーを意識した曲になっています。

イントロの冬っぽさ、バラードっぽさに騙されてはいけません。この曲はハッキリ言ってEDMです。ダンスミュージックです。パーリーピーポーです。遅めのBPM、バラードっぽい歌詞でありながら重いバスドラムと独特の機械音、徐々に高めていく展開は完全にダンスミュージックです。徐々に感覚を狭めていって、サビ前「ギュッとしたいな♡」で一気に爆発させます。この「ギュッとしたいな♡」のセリフはほとんどEDMやダブステップなどでドロップ前に叫ぶアレと同じです。サビに入ると途端に4つ打ちの重いバスドラムのリズムと機械音が襲ってきます、縦ノリせずにはいられません。ヘドバンしてもいいです。序盤の穏やかな印象とは一転してとんでもないドチャクソ楽曲が顔を出します。もちろん女の子向けなので控えめというかそんなにギョワギョワせず、ちゃんと綺麗な楽曲の雰囲気は残していますがこの構成は完全にダンスミュージックです。パーティーをテーマにした楽曲なのでこういったパーリーピーポーな構成にしたのかもしれませんね。

歌唱担当はるか・かなです。スキップスの2人ですね。キュート担当の2人なのでかわいい雰囲気にはなっていますが骨組みがEDMなので高まることができます。かわいくてふんわりした雰囲気だけどドチャクソ乗ることができるという新しいジャンルの楽曲かもしれません。

というわけでこの曲は女の子向けEDMというか、女の子向けという皮を被った縦ノリドチャクソ楽曲というか、楽しめる曲だと思います。ライブでやったときにはぜひ光る棒なんて投げ捨てておもいっきり縦ノリしてみてください。シアワセになれますよ。(もちろんリリイベでは地蔵してください)

 

8.ラン・ラン・ドゥ・ラン・ラン!

AIKATSU☆STARS!さんのネットラジオ、ラジカツ!のテーマ曲です。単体でネット販売もしてるんですがボーナストラック扱いでこのアルバムに入っています。アルバムに入るならわざわざネットで買わなければよかった

アイカツ曲にしては珍しくファイボーワイパーまで入る尺です。(意味がわからない方はスルーしてください。)早いBPMとアップテンポで明るいメロディ、軽快なギターなど典型的な盛り上がる曲です。ライブではタオル曲になっています。ライブでやったときは光る棒じゃなくてタオルを振りましょう。

典型的なアニソンっぽさというか、アイドル曲っぽさというか、曲の構成がわりとありきたりな感じなので逆にあまりアイカツっぽさを感じないです。アイカツの曲ではなくあくまでラジカツのための曲なのでそれでいいのかもしれません。

歌唱担当はAIKATSU☆STARS!さん全員です。るか・もな・みき・みほ・ななせ・かなですね。1番ではるか→かなという順番にソロパートを歌っているのですが2番ではかな→るかという順番に逆転してる構成が面白いです。パート分けがわかりやすいので推しを応援したい人にはありがたい構成ですね。合間合間にコールを入れることもできてとにかく楽しい盛り上がる曲になっています。

中野のワンマンライブではリリースからまだ間もない時期だったんですがこの曲をやりました。ラジカツ内で「ラン・ラン・ドゥ・ラン・ラン!やります!」とわざわざ宣言したのでよほどネット販売が売れていなかったか、もしくは「中野でやる→買わなきゃ!」という心理を利用して売るためにこの楽曲を作ったのではないのかとも思います。セトリのネタバレをすることなんてそうそうないですからね。若干あこぎなやり方だなと思わなくもないですが楽しかったので結果オーライです。それよりもあれだけの規模のライブになるとやはりラジカツも聞いてない人が結構多いようでタオルを持っていない人が何人か見受けられたのが少し残念でした。演者がその場でタオル回してくださいって言ってるのに光る棒を振ったままだったり、それが悪いということはないですがちょっとどうなのと感じましたね。次はみんなでタオルを回せるといいですね。

 

以上8曲のミニアルバムですがどれも相変わらず強い楽曲なので買って損はないと思います。曲はもちろんですが歌詞カードが結構凝っていて「ああ、この楽曲でこういうページなのか」みたいな感じになれるのでぜひCDを買って歌詞カードも見てみるのをオススメします。